伊那までローメンを喰いに行く


2001年 8月 17日(金)

「ローメン」。
 6月6日の6時に生まれたその赤ん坊の頭には、666の痣があった...
 って、それは「オーメン」!

 失礼。 その存在を知ったのは、『アウトライダー』誌の記事であった。 伊那という馴染みのない地名と共に、その不思議な食べ物の名前は、脳裏深く刻まれたのであった。
 帰省から帰った翌日ではあったが天気の良さにも誘われて、以前から考えていたルートを辿って伊那までローメンを食いに行くことにしたのだ。 

当日になって行くことに決めたので、例によって出発したのは10:30を過ぎていた。
 日高陸橋経由でR299を秩父へ。 秩父着は12:00。 踏み切り待ちしていたら、汽笛が鳴った。 咄嗟に「SLだ!」と気付いてカメラを用意する。 メット越しに、走ってくるSLに向けてシャッターを押すが、切れてなかったようだ。 踏み切りを通過する姿は、なんとか捉えることが出来た。
 車中の家族連れも、突然の出来事に興奮していたようだった。

小鹿野から志賀坂峠へは、今年一番よく通った道のりではないだろうか。 狭山から山梨・長野方面に抜けるのに便利ということもあるが、走っていて気持ちがいいからだろう。
 2月に来た時は、路面に氷が張っていたんだよなと思いつつ峠を登る。

上野村のR299との分岐点。 ここから左折して群馬県道124号線(上野小海線)へ入り、ぶどう峠へと向かう。 通行止めになっている十石峠をショートカットする林道もこっち。 最初の数キロは改良された道が続くので面食らう。

御巣鷹山へ行く道との分岐点。 ここを過ぎると急に道が細くなり、くねくね度が増していく。

沢沿いの道ということもあって、印象としては中津川林道とよく似ている(舗装はされているが)。

ゲートにて。 この先からぶどう峠までは三国峠とタメを張るくねくね&急勾配。 舗装されているだけまだマシだ。
 バイクとはあまり出会わなかったが、走り系でない普通のクルマがポツポツと通る。

来た方向を振り返ると、見渡す限り山だらけ。 埼玉は遠くになりにけり。

ぶどう峠は群馬県と長野県の国境でもある。

ぶどう峠は、眺望はあまり良くない。
 小型のキャンピングカー(といってもそれなりの大きさ)で来ている人がいて、峠に来た人にコーヒーを振る舞っていた。 自分は先を急ぐので、失礼して写真を撮って峠を下った。
 下りは上りと違って舗装がキレイだが、路面中央や路肩に砂が堆積しているので、ブレーキ時には注意が必要だ。

ぶどう峠を下っていくと、長野県道2号線(川上佐久線)とぶつかる。 麦草峠へ行くには右折して北上するべきだが、5月の三国峠越えで果たせなかった野辺山の鉄道最高地点へ行くために、左折して馬越峠へ向かう。
 途中に、ツーリングマップルにも載っている”お猿の停留所”があった。 猿がいるのかと思っていたのだが、”お猿”という名前なのね。 ナットク!

馬越峠の入り口。

馬越峠は「これが本当に県道2号線なの!?」と思ってしまうような道だった。 くねくね度は高いが、疲れるだけで面白くはない。 夜中は恐くて通れないね。

馬越峠にて。 クルマが2台停めてあったが、人は居なかった。 一台はBMWの3シリーズだったし、不法投棄ではないだろうが。 眺望はそれなりに見渡せる。

県道68号線に入り、信濃川上駅の手前で左折。 JR小海線沿いの道を野辺山へと向かう。 5月に来たときもだったが、八ヶ岳は雲に隠れて、その姿を拝ませてくれなかった。 おまけに小海線の踏み切りを越える頃には雨まで降ってきた。 まんま5月と一緒じゃないかぁ〜(今回は雨具持参)。 どうやら八ヶ岳に嫌われているらしい。

小学校だか中学だかの社会科(地理)で、「野辺山ではキャベツなどの高原野菜を栽培し、都市へ出荷している。 国鉄の最高地点でもある」と習って以来、野辺山には行ってみたいと思っていた。 念願かなって嬉しい。 ”幸福の鐘”を鳴らすのは、嫁さんと来た時の為にとっておこう。

踏み切りを挟んで売店側に、JRの最高地点の標識がある。 民営化時に立てられたのだろうか。 こちらはちょっと地味。

お盆休みとあって観光客は多い。 独身時代に来て以来、二十年振りに家族を伴って訪れたというお父さんもいた。 鉄っちゃんの聖地だね。
 この後、土産物屋で”山ぶどうソフト”をゲット。 味はまあまあ。 続いて焼きトウモロコシも食す。

写真を撮っているうちに雨が止んだので、カッパを脱いで出発。
 R141を北上する。 ツーリングマップルに”国道のハイライト”と書かれた市場坂は、大して面白くはなかった。 信号も少なくスムーズに走れる道なのに、何故かクルマの流れが遅い。 60km/h位は出ているのだが、こちらの感覚が麻痺しているのか?
 左折して再びR299へ。 今回のツーリングのメインディッシュ、麦草峠を越えるのだ。

しばらく登っていくと、霧雨が降ってきた。 再びカッパを着込んで走り出すも、すごい霧で視界は最低。 本来なら左手に八ヶ岳が見えるハズだがそれどころじゃない。 前を行くクルマもさすがに無理はせず、後ろにつくと先に行かせてくれた。
 フラッシュで真っ白になってしまった、麦草峠最高地点(2,127m)の看板と。

峠を越えると、ウソのように霧が晴れた。 舗装も茅野市側の方が良いような気がする。
 更科の別荘地を過ぎたあたりで日没。 夕日があまりに綺麗だったので、走りながら撮影。

R152に合流し伊那を目指す。 茅野有料道路を使わずに茅野市街を突っ切ることにしたが、ちょっと道が分かりづらい。 ミスコースしたようだが、なんとかR152に復帰できた。
 杖突峠への上がり口から、茅野市街を見下ろす。

高遠でR152に別れを告げ(右折)、R361に入る。
 既に19:30になっており真っ暗だ。 ローメンの店が開いているか心配だったが、国道沿いの店を見つけて中に入った。

腹が減っていたので、豚肉ローメン(大盛)と餃子を注文する。 が、運ばれてきた皿を見て、大盛を頼んだのは失敗だったと悟る。 頑張ってなんとか完食したが。
 最初はそのまま食べていたのだが、なんだかボヤッとした味だ。 普通盛り位まで食べ終えたところで、テーブル上に食べ方についての説明を発見。 最初にソース(普通のウスターソース)とお酢を廻しかけて食べるのだそうだ。 確かにこちらの方が味のキャラが立つ。 お好みでゴマ油やおろしニンニクを入れてもよいそうだ。
 まあ、わざわざ埼玉から食べに来る程ではないけれど、伊那の近くに立ち寄る機会があれば、話のタネに召し上がってみることをオススメする。

ローメンを食したことで、一応今回のツーリングは所期の目標を全て果たしたことになる。
 帰りは伊那I.C.から中央道で八王子まで一気に走る。 甲府南を過ぎた頃、突然雨が降り出した。 急いで高速バスの停留所に駆け込み、バッグにカバーを掛けてカッパとブーツカバーを着る。 ところが出発した頃には小止みになっていた。 カッパを着ると降らないというのは本当だな。

給油の為、談合坂S.A.に入る。 新しくなって広くてキレイだが、バイクと車椅子車輌の駐車スペースは相変わらず端っこ。
 帰省のUターンラッシュを心配したが、八王子I.C.手前でも渋滞はなくスムーズに下りられた。 R16も渋滞はなく、00:10頃帰宅。


久々に一日500km以上(半分以上は山岳路)を走った。 さすがに疲れはしたが、”走ったなぁ”という充実感がある。 バイクで帰省できなかった鬱憤が晴らせたかな?The End.