特集:バイク盗難を考える


序文

昨年に引き続き、今年も知人に盗難被害が発生してしまった。 被害に遭われた方の、やり場の無い怒り、悲しみを想うと胸が痛む。

当HPからリンクさせて頂いている盗難被害情報のサイトでは、毎日のように被害情報が報告されている。 自分自身は気をつけてそれなりの対策を取っているつもりだが、これ以上悲しいニュースを聞かずに済む為にも、盗難対策についての啓蒙を図れたらと考え、このページを作成した。

なお話題の性質上、あまり具体的な内容までは書けない部分もあるので、ご了承頂きたい(窃盗者への情報提供を防ぐため)。

盗難に遭い易い状況

時期

学生の春休み、夏休み前後は、盗難件数が急増するという話がある。 知人の例でも、7、8月に盗難が起きている。

場所

意外に多いのが自宅でというパターン。 あと、所用で駅前に駐輪した隙に、という例も多い。

窃盗犯について

中・高校生

昔ほどバイクに憧れる少年は少なくなっているのかもしれない。 しかし、自転車や原付がせいぜいの彼らにとって、バイクは高嶺の花。 春休みや夏休みで開放された気分になり、夜中にバイクを盗もうと考える不埒な輩も後を絶たない。 もしも、近所を原付でうろつき廻っている少年達がいたら、注意して観察しておいた方がよいだろう(「人を見たら泥棒と思え」と考えるのは悲しいが)。

組織的窃盗団

国内では不人気な車種でも、海外に持って行けば高値で売れるらしい。 それを狙って計画的かつ組織的な窃盗団が暗躍している。 このような窃盗団は、開錠の技術、道具を持ち、バイクを運ぶクレーン付トラックまで用意している。

また、「バイク買い取ります」とかいうチラシが、バイクに付けられていたことはないだろうか。 大半はまともな業者だろうが、中には窃盗団が下見に来てチラシを付けていくケースもあるらしい(持ち主が、どの位の頻度でバイクを見に来ているかチェックするようだ)。 このようなチラシを見つけたら即刻外して、盗まれた時の為に保管しておこう。 

盗難防止グッズについて

まず言えるのは、「開かない鍵は無い!」ということ。 どんなロックでも、専門知識を持った相手には、数秒で開けられてしまう。 そして「手段を問わなければ、切断できないロックは無い!」ことも認識しておくべきだろう。

U字ロック

MINGTAYなどが代表的。 バイク用としては最も一般的なロックの一つ。 だが、内側にジャッキを入れて破壊されたりで意外にもろい。 U字ロックを使う場合は、必要以上に大きい物は避け、ロックの内側に破壊器具が入らないように装着するべし。 丸型鍵は開けにくいというのも誤解で、鍵のパターンが1桁しかないという粗悪品もあるらしい。 安売りのU字ロックは使用しない方がよい。

U字ロックでは、10tまでの力に耐える、ABUS GRANIT Extreme 59HB が最強という。

ワイヤーロック

見た目にもゴツくて安心感がある。 クリプトナイトのバーブドワイヤーなどが有名。 しかし、直径20mmの極太ワイヤーも、ホームセンターで売ってるようなハンドワイヤーカッターで簡単に切れてしまう。 焼入れされたスチールリングが被せてあるタイプ(ABUS Steel-O-Flex GRANIT 1000や、GODZILLAのロックなど)はまだマシかもしれないが。 出先用や何本か掛けるロックの内の1本ならいいが、1本しか掛けないならばチェインロックの方が無難。

チェインロック

ABUSの製品が有名。 購入する場合は、必ず焼入れされたチェインであることを確認すること。 焼入れされた物ならば、電動工具でなければ切断が不可能である。 当然、音や光が出るので、自宅のメインロックには最適である。 ただ、鍵を開けられては意味が無いので、信頼できるメーカーのロックにすること。 重いので携行には不向きである。

ディスクロック

出先で駐輪するときに、携行に邪魔にならないしGood!。 ただし、自分自身がロックしたのを、忘れる事もありがちなので要注意。

クリプトナイトのEVディスクロックがオススメ。

アラーム・イモビライザー

後付け用としては、スパイボールデイトナ・マジックアラーム5といった製品が代表的。 高価だがそれなりの価値はある。 ただ、これにお世話になる前に、盗む気を起こさせないようなロック類を取り付けるべし。

窃盗犯の中には、あえてアラームを鳴らしては逃げることを繰り返し、誤動作だと思って持ち主がアラームを切った隙に盗んでいく者もいる。 頻繁にアラームが鳴るようなら、安易にアラームを切らずに、見張りをしてみるなどして、原因を確認すること。

キー穴カバー

デイトナから発売されている。 刹那的な窃盗犯や、出先での盗難に対しては、それなりに有効かもしれない。 ただ、鍵を無くすと大変なので注意。

バイクカバー

バイクの車種を特定させない。 ステッカーとの併用が効果的。

ステッカー

\100ショップで売ってるようなステッカーでも十分効果はある。 但し、他に防犯対策をしっかり取っていることが前提。

防犯カメラ

ダミーカメラも最近はポピュラーになってきたが、ダミーだとバレたらおしまい。 本物でも、窃盗犯に壊されない工夫を。 設置するなら場所を工夫して。

ココセコム

あくまでも、盗まれた後の二次的対策。 まずロック類を充実させるべき。 ”ココセコム”ステッカーは諸刃の剣かも。

望ましい盗難対策

「ハンドルロックだけ」というのは論外

今まで盗難に遭ってないのは、幸運だったと考えるべき。 ”どうぞ盗んでください”と言っているようなものである。

自分自身が面倒だと思う位の数のロックを装着する

「最低でも」3つはロックをつけるようにしよう。 通勤に使っている場合などは面倒だが、盗まれてから後悔しても遅い。

必ず固定物にバイクを固定する

いくら強固なロックをしていても、クレーンや台車で持ち去られてはお手上げである。 必ず固定物にロックを固定するようにしよう。

道路から直接見えず、かつ家から監視しやすい場所に置く

寮やアパートではなかなか難しいが、出来るだけそのような場所が望ましい。

ある程度明るくて、静かで、人通りがある場所が良い

明るい場所を窃盗犯は嫌がる。

車が入って来れない場所に駐輪する

組織的な窃盗団は、バイクをクレーンで吊り上げて持ち去ってしまう例もあるという。 自宅で駐輪する際は、クレーン付トラックが入って来れない場所の方が安全である。

出先にはディスクロックを携行する

常にロック破壊器具を携えて、徘徊している窃盗犯はまれだ。 定期的に立ち寄る場所でなければ、ディスクロック一つで安全性は飛躍的に向上する。