自作
記事を参照
記事を参照昨冬の通勤時に出来てしまったシワから、とうとうシートが破れてきてしまった。 購入してからずっと、屋根がある所に保管していたのだが、もう10年だから仕方ない。
新品のシートは”ご相談部品”となっており、パーツセンターに在庫がないらしい。 Corbinシートを輸入することも考えたのだが、日本へ発送OKなショップが見つからず、値段も結構高い。
そこで今のシートを張り替えることにした。 以前から、ツーリング中にお尻が痛くなるのが不満だったのだ。
最初は高名な業者に見積もりを取ったのだが、一番いい仕様だと\60kオーバーという。 仕上がりや座り心地からすれば、それだけの価値はあるのだろうが、やはり躊躇われる値段だ。
結局、自分で張り替えることにした。
オーバーパンツを履いてバイクの左側から乗り込んだ際に、右足の付け根あたりでシワになったらしい。 そのまま30分走ったのだが、バイクを降りてもシワは消えず、結局破れてきてしまった。
ノーマルシートの不満点は、
- 座面が前傾していて、制動時に前にズレやすい
- 坐骨周辺の面圧が高いので痛くなりやすい
の2点。 写真はセンタースタンドを掛けた状態で乗車1G状態とは異なるが、もう少し座面を水平にしたい。
現状の足付き性は、かかとが少し浮く程度なので、20mm程度アンコ盛りしてもいい。 膝の曲がりが少なくなって、高速を長時間走るのがラクになるかもしれない。
フチのステープルを、マイナスドライバーとラジオペンチで外していく。
スポンジを天日干しする。 裂け目と反対側のスポンジもかなり痛んでいた。
純正のシート生地は前側が縫ってあって立体的になっている。
アンコ盛りに使うスポンジには迷った。 家具用では柔らかすぎて、すぐヘタってしまうだろう。 本当は純正と同じものが良いのだが。 ネット通販でウレタンスポンジを扱っている業者もあるが、実際に触ってみないことには判断できない。
結局、東急ハンズで売っていたゴムスポンジ(300x300x30mm)を使うことにした。
カッターでざっくりと形を整え、あとはチーズおろしで削る。
長さが足りなかったので、前側に切れ端を付け足した。 後席にも載せる。
純正スポンジには手を加えていないので、R形状にフィットさせるのが難しい。
坐骨周辺の痛みの対策に、衝撃吸収材を入れることにした。 上側の白いのが、ワイラックスでおなじみイイダ産業のEXPER-U、下側の透明なのがハイパーゲル(シリコーン製)。 どちらも厚さ5mmなので2枚重ねにしてラップでくるんだ。
ゴムスポンジに100x100x10mmのくぼみを作り、G17ボンドで接着。 ハイパーゲルの方が柔らかいので、後席に使用した。
ゴムスポンジは硬いので、そのままではかえって座り心地が悪くなる。 そこでホームセンターで硬めの低反発枕を買ってきた。 タキテックフォームは高いからね。
この「硬い」低反発枕というのが、なかなか売っていない。 あとでもう一つ買いに行ったのだが、売り切れてしまっていた。 それ以来売っているのを見たことがない。 枕としてはイマイチだが、アンコ盛りの素材としては最適なのだが。
まず枕の形を整える。 粘りがあって、カッターでも切りにくい。
シート生地は、ADVANCESERVICEのビニールレザーB UP2625。 この生地が入手できなかったら、自分で張り替えようとは思わなかった。 純正よりも少し厚みがあるが、質感は全く遜色ない。 カラーバリエーションも豊富だが、車体色に合わせて濃いグリーンにしてみた。
大体の大きさに切って、ドライヤーで生地を伸ばしながら、洗濯挟みでとめていく。 だがドライヤーの熱ではどうしてもすぐ冷えてしまい、うまく伸ばせない。 日向に出しておいて、太陽の熱で暖めるのが一番いい。 冬にシートを張替えるのは避けた方がいいだろう。
完成したシート。 前側の低反発スポンジで覆っていない部分がシワになってしまった。 防水スプレーを塗布して完成。
生地はMAXのガンタッカで固定した(針はT3-MB10を使用)。 太陽熱でシートを暖めるのは、生地を伸ばすためだけではなく、シートベースを柔らかくして針が入りやすくするためでもある。
針を何本打ったか定かではないが、打ち込みに成功したのは3本に1本程度。 シートの前側の開口部は、洗車時に水が入りやすいので、厚さ1mmのゴム板とシリコン系シーラントで塞いでしまった。
シート製作に掛かった期間は2週間程度。 スポンジの整形に時間が掛かった為で、生地の張替えだけなら1日で終わるだろう。
バイク通勤なので、製作期間中はたかぴさんから借りたアンコ抜きシートを装着して乗っていた。 シートベースの巾があるので、アンコ抜きしても思ったほど足付き性は良くなっていない。 当然クッション性は悪化している。 トランの場合は、アンコ抜きはお勧めできないと思った。
張り替えたシートを装着した状態。 前傾を修正したつもりだったのだが、あまり変わっていない。 シートカラーのマッチングは結構イイかんじ。
シートが完成したのは4/29だったのだが、実は次の日から
能登半島へキャンプツーリングに行くことになっていた。 携帯の機種変更をしに飯能まで走ってきたのだが、操縦感覚が全然違って怖かった。 二階から運転している感じ? ブレーキでは前につんのめるし。 ちょっと盛りすぎたようだ。
お尻が乗っかっている面積も、かえってノーマルよりも少ない気がする。 アンコ盛りした結果、上面の面積が減った感じ。 何より、前側の低反発スポンジとゴムスポンジの境目が角になっていて気になる。 こんな状態で長距離ツーリングに行くのかと思うとかなり不安。
だが走るに従って体も慣れてきて、不安感もなくなった。 ハンドルについては、やはり20mmくらい上げたいところだ。 お尻の痛みはかえってひどくなるかと思ったが、思ったほどでもない。 ゲルと低反発スポンジは効果があるようだ。 問題はゴムスポンジの硬さ。
今回のアンコ盛りは反省点が多かったが、KnowHowの収穫も多かった。 シート生地は2台分買ってあるので、張替えはいつでもできる。 次はゴムスポンジ抜きで低反発ウレタンのみでやってみたい。
星:★★
コメント:快適シートは一日にして成らず