FRフォークME08化


純正
記事中の表を参照

1G状態の姿勢は、プリロードの強化で改善されたものの、ブレーキ時のノーズダイブが気持ち速いのがまだ気になっている。 いわゆる圧側減衰力に関わるのだが、公道用車両のXR250(MD30)のFRフォークにはその調整機構がない。 そこで、フォークオイルの交換に合わせて、フォークの内部機構を競技用XR250R(ME08)の部品に入れ替えてやることにした。

MD30とME08のFRフォークには、共通部品が多い。 パーツリストを見比べて、スプリング以外で異なる部品をリストアップした。

部品番号 部品名称 個数
51430-KCE-671 シリンダー COMP. 2
51440-KCE-721 ピストンロッド COMP. 2
51441-KCE-721 センターボルト COMP. 2
51432-KCE-721 オイルロックピース 2
51415-KZ1-671 フォークパイプスリーブ 2
51437-KT1-671 ピストンリング 2
51424-KZ1-671 フォークパイプブッシュ 2
51490-KZ1-671 フロントフォークシールセット 2

ちなみに、今回はオイルシールの採寸用に、シールセットを購入したが、次回からはフロントフォークダストシール(51425-KT1-671)のみを発注する。

フォークオイルは、オーリンズの#10。 オーリンズのオイルを使ったからといって、カヤバのフォークがオーリンズに化けるワケではない。 リヤに合わせてシャレで使ってみただけで、別にどこのメーカーでも良いのだが。

フォークシールは純正品ではなく、Ariete社のXNBRフォークオイルシール。 シール抵抗が少ないのがウリらしい。 ライコで見つけたのだが、MD30のフォークに合う型番がわからない。 輸入元のPLOTのカタログにも書いていないので、純正シールの寸法を測った。

純正はカヤバ製で、73S 41 53 KYB 55 13411 01508 というマーキングがあった。 リップも含めた高さは10.5mmなので、Arieteのラインナップでは 41X53X8/10.5 が該当する。

同サイズには、ARI.057(TCL)とARI.102(TC4Y)がある。 とりあえず純正のオイルシールを持って、ライコランド埼玉店へ。 幸いなことに、店頭にはARI.057とARI.102の両方があった。 形状を見比べたところ、MD30のシールと同等品は、ARI.057であった。 貼ってあったPLOTのシールには、GPZ900R A7用とあった。

昼近くになって作業開始。 とりあえずFRタイヤを外したところ。 この後、キャリパーサポートを外して、フェンダーを取ったところで、14mmの六角レンチが必要だということに気付く。

自転車に乗って、近所のホームセンターへ買いに出かけたのだが、そんな大きいレンチは売っていない。 仕方なく片道5km先の鶴ヶ島のカインズホームまで買いに行った。 一応入手出来たのだが、久し振りに自転車で長距離走ったので疲れ果て、今日の作業は終了。

翌日は朝から作業開始。 まず六角レンチとメガネスパナを組み合わせて、センターボルトを軽く緩める。 次にフォークボルトを緩めてから、三ツ又のクランプボルトを緩めて、フォークを取り外す。

取り外したフォークチューブ。 早いもので、使い始めてからもう2年になる。

センターボルトは、内部のシリンダーと結合されているのだが、ある程度緩んだあとは共廻りして外れない。 こういう時は、フォークチューブを逆さにして、体重を掛けてばねを押し込みながらセンターボルトを廻せば外れる。 廃オイルは、”廃油ポイ”に吸わせる。 カンパリみたいに赤かったYAMAHAのフォークオイルだが、泥のような色になっていた。

分解した部品は灯油で洗ったあと、再使用するものとそうでないものに分ける。 灯油の色から、フォークオイルがどれだけ汚れていたかが分かるだろう。

下がMD30のシリンダーCOMP.で、上がME08(国内)のもの。 ME08の方が長さが5mm長い。 '95 ME08のホイールトラベルは270mmあり、'95 MD30(同265mm)よりも5mm長い。 その違いは、シリンダーCOMP.によるものと思われる。

ピストンロッドCOMP.は長さに違いはない。 しかし、伸び側減衰力を司るピストン部の形状は微妙に違う(左:ME08、右:MD30)。 当然、特性も異なるのだろう。

もっとも異なるのがセンターボルト(上:ME08、下:MD30)。 

ME08(右)のセンターボルトは、圧側減衰力の調整ねじがある。 とりあえずは買ってきたままの状態で使ってみる。

再使用する部品をパーツクリーナーで洗ったあと、組み立てに入る。 分解よりも組み立ての方がラクだ。 Arieteのシールには、専用のグリスが添付されているので、フォークシールを打ち込む前にインナーチューブに塗布しておく。

オーリンズのオイルは、サラダオイルのような薄い色。 粘度も比較的サラッとしている。 とりあえず500ccずつ注入。

組み立て完了。 所要時間は5時間程度。 時間が掛かっても、確実な作業を心がけよう。

跨ってハンドルを押した感じでは、あまり作動性に違いは感じられない。 圧側の減衰力が若干弱いかな?

次の日、GPSの比較のために荒川まで走ってみた。 フォークの作動性は、あきらかに向上している。 ただそれがオイルが新しくなったからか、オイルの粘度が変わったからか、それともフォークシールの抵抗が小さいからかは、正直よくわからない。

オイルの粘度にも関係するのだが、伸び、圧縮ともに減衰力は以前よりも小さく感じる。 競技車両のME08は、二人乗りを考慮しなくてもいいので、MD30よりは動きやすい設定なのだろう。 舗装路上では少しフワフワした印象。 いい意味でオフ車っぽいというべきか。 でも、それでいてブレーキング時のノーズダイブはさほど気にならない。 #20のオイルをもう50ccくらい足すと丁度いいかも。 ストローク5mmアップについては、違いがよく分からなかった。

とりあえず今回の変更で、サスの構成は固まった。 あとはセッティングあるのみ。 でも、RRのオーリンズをオーバーホールする時にでも、モトハウスに預けてリバルビングしてもらいたいと思っている。

星:★★★★
コメント:ME08化は費用対効果が悪いが、オーリンズのオイルとArieteのフォークシールはGood!