Microsoftの組み込み用OSがWindowsCE。 それをParm-sizeデバイスに適用したのが、PocketPCである。 PocketPCがWindowsCE 3.0ベース、PocketPC2002がWindowsCE 4.0ベースとなっている。 ちなみにPresario213は、Parm-size PC(PsPC)というPocketPCの前身にあたる規格に準拠しており、WindowsCE 2.11ベース。
WindowsCEは、数種類のCPUに対応しており、大きく分けるとMIPS系、SH系、StrongARM系の3つがある。 以前はMIPS系を採用した機種が大半だったのだが、iPaq以降はStrongARMに集約されてきている。 Windows PCでは一般的ではないことだが、CPUの種類によってアプリケーションの実行ファイルが異なるので注意が必要だ。
AppleのNewtonなど、PDAの実用化に対する取り組みは多かったが、PDAがジャンルとして確立されたのはParm Pilotが発売されてからだ。 単なるガジェットではなくビジネスにも使えるということで、IBMが自社ブランド(WorkPad)でOEM販売したほどだ。 世界シェアで見ても、3社を合計したParmOSデバイスのシェアは、50%以上を占めている。
Parm社はParmOSをライセンスする方針に転換し、Parm社からスピンオフした技術者がHandspring社を興してVisorを発売し、さらにSONYがCLIEでPDA市場に参入することとなった。
ParmOSデバイスの場合、68kの流れを汲むMotorola社の DragonballというCPUが使われている。 しかし、将来的にはPocketPCと同じくStrongARMへ移行すると言われている。
Parm Pilotが出現するはるか前に、初めて”実用的な電子手帳”として登場したのは、日本のザウルスだったと言っても過言ではないだろう。 一時は圧倒的なシェアを誇り、ParmやPocketPCが日本語化されて販売されるようになってからは後退したものの、依然として並び立つ存在だ。
国内メーカーの製品ということで、地図ソフトなどの商用アプリは充実している。 が、ザウルスにかつてのPC-9801を見てしまうのは自分だけか?
GPSによる現在地表示を行う場合でも、CPUパワーはそれほど重要ではない。 しかし、地図データを考えると、メモリー搭載量が多い機種にした方が無難だ。 できれば64MBモデルにしたいところ。 Presario213の16MBだと、地図データの4bit化(あるいはモノクロ化)を行わなければ、実用的な広さの地図データは使えない。
PalmOSデバイスの場合は、メモリー搭載量(最も多い機種でも16MB)以外にも、液晶の解像度(160x160)が問題となる。 ハイレゾ(320x320)対応の機種にした方が良いだろう。
どちらの用途でも、CPUはロー・スペックの物で構わない。 メモリー搭載量も16MBあれば十分だ。
データロガーに使う場合は、バッテリーの持続時間が重要になってくる。 その意味ではParmOSデバイスは省電力な機種が多いので、向いていると言えるかもしれない。
TrackLogのダウンロードに使う場合は、電源を入れるのはダウンロード時だけなので、バッテリーもあまり気にする必要はない。 強いて言えば、待機(電源OFF)時の消費電力が低いと、キャンプツーリングの際などで助かるが、これは使ってみないと判断できない。
Macを使用している方は、PalmOSデバイスを選択する人が多いようだ。 アンチMicrosoft感情は別にして、PocketPCはMacとActiveSyncできないというのが大きい。 PocketPCにアプリをインストールしようとすると、どうしてもWindows PCが必要になる。 PDAから自宅PCへTrackLogを移すのは、メモリーカード経由で行えば問題はないのだが。
Windows PCを使用している方は、PocketPCを使用している人が多いものの、PalmOSデバイスを使っている人も結構いる。 MacとPocketPCのような障害は無いので、好みに合わせて選択すればよい。
日本国内に限った話では、PocketPC(WindowsCE)系の情報量が多い。 これは歴史的な影響が大きく、逆に言うと1年前(2001年春)に比べると、Parm系の情報量がかなり増えているようにも思う。
GPS受信機との連携ではPDAはあくまで脇役なので、決められたことを確実にこなせればそれでいい。 その為の情報は、どちらも十分といえる。
バイク・ツーリングにPDAを携行するということは、激しい振動、寒暖、風雨にさらされる可能性があるということだ。 また、少しでも荷物を軽くしたい自転車と違い、バイクの場合は大きさ/重さの違いは無視できる。 むしろあまりに薄くて小さいPDAの場合は、頑丈なハードケースが必要になり、かえって大きく重くなることもある。
そういう意味では、必要十分なスペックを備え他には無い「JIS防滴I型」のタフなボディを持つ、NTT DoCoMoのGFORTがベストバイといえる。