GarminのハンディGPSでは、これまでもGARMAPシリーズなどでカラー液晶モデルは存在していたが、eTrexシリーズでは初となる。 同時にUSB接続対応を果たしている。
初代eTrex/Camo/Summitを第一世代、クリックスティック装備のVenture/Legend/Vistaを第二世代とすれば、Legend C/Vista Cは第三世代のeTrexということになる。
長さ10.7cm×幅5.6cm×厚さ3.0cmと、Legend(11.2×5.1×3.0cm)よりも少し短く、幅広くなった。 これは液晶サイズが、従来の縦長の5.4X2.7cm(290X160px)から4:3の4.3X3.3cm(220X176px)へ変更された影響のようだ。 重さも158gとLegend/Vistaより8g増えたが、基本的なハンドリングは変わらない。
Legendが出始めた頃に問題になった電池BOXのばね端子は、より強力なタイプに変更になった。 振動による瞬断が起こりにくくなっている。
クリックスティック装備やボタンの数は同じだが、左側面のFindボタンがメニューボタンを兼ねるようになった。 従来は、画面右上のアイコンにフォーカスして、クリックポイントを押し込む必要があった。 バックライト点灯は、電源ボタンのチョン押しだが、動作が2段階になった。 1回押すと、設定してある明るさでバックライトが点灯する。 もう一回押すと、輝度最大で点灯する。 もう一度押すと消灯。

ページ送りボタンで画面が切り替わるのは同じ。 Legendでは、画面上部にメニューバーがある。 ページ構成は固定。 Main Menuの時刻表示は重宝していた。
Vista Cでは、ページの表示/不表示、順番をカスタマイズできる。 デフォルトではTrip Computerは表示されない。 時刻はAlarm Clockの画面にしか出てこない(これもデフォルトでは表示されない)。
Main Menuの項目が増えたが、LegendのAccessories内の項目が展開された為。 Highway Modeになると、俯瞰図になる。
LegendのSetupはシンプル。 Interfaceで、外部出力のプロトコルを選択できる。
細かいところだが、System Setupで外部電源がなくなった時の動作を、設定できるのはありがたい(Legendではメッセージが出て、30秒後に切れる)。 バイクの振動で、シガレットライターソケットから、アダプターが抜けかかることがよくあるので。 カーナビのように、昼と夜で画面の色を変えることもできる。
Mapでの軌跡の線種・色の設定は、Track Log Setupで行う。 デフォルトでは細い点線なので、バイクに乗りながらだと非常に見辛い。 Vistaの場合、方角指示に電子コンパスを使うか、GPSを使うかを決める速度の閾値を設定できる。 Page Sequence Setupで、ページ構成/順番を設定する。 一番上が、電源投入して測位完了後に表示されるページ。 電源投入時のWelcome Messageも、本体だけで設定できる。
LegendのMap Setup。
GeneralでのBelowは、OrientationをNorth UpとTrack Upで切り替えるズームの設定である。 この設定だと、5kmより大きくズームすると、Track Upになる。

2インチ反射型TFTカラー液晶になったが、256色なので最近の携帯電話のレベルを期待してはいけない。 ただ、心配していたよりも、視認性は悪くない。
Vista Cはバックライトの輝度が高い。 写真は輝度を100%まで上げているので、かえって文字が潰れて見にくくなってますが。 夜の方が色が分かりやすいです。

カタログスペックでは、Legend(18時間)よりVista C(20時間)の方がわずかだが長い。 Vista Cは電子コンパスと気圧高度計を装備しているので、その分消費電力が大きい。 外部電源を使用しないのであれば、Legend C(36時間)の方がベター。
Legendのシリアル接続は高速通信(115,200bps)対応だが、e-Plugの接点の影響かフルスピード出せないこともあった。 USB接続は安定して高速通信が可能。
カシミール3Dは、現時点(Ver8.2.5)ではまだProduct ID(315)による機種判別が出来ていないが、送受信自体は問題なく行える。
Vista CではUSB化に伴い、外部端子もe-PlugからMini B USB端子(5pin)へ変更された。 付属の接続ケーブルは、汎用的なもの(TypeA - Mini B)。 もう専用ケーブルは必要ない。 但し、PDAとはUSBホスト機能を持つものでないと接続できない。 未確認だが、サポートされるのはGARMINプロトコルによる送受信のみで、NMEA出力はNGという情報もある。
e-Plug端子と違って、mini B USB端子は水に弱いので、端子部のカバーはしっかりと閉めること。
e-Plugは3Vだったが、USB接続になって5.5Vとなった。 PCと接続すると、USBバスパワーによって駆動される。 トラックログの吸い上げ中に、電池切れの心配をしなくて済むのはありがたい。 シガレットライターアダプターは、純正品も売られているが、自作することも可能。

従来はLegendが8MB、Vistaが24MBと差があったが、カラー版はLegend CもVista Cも共に24MBとなった。
外形寸法が変わったため、電池蓋の形状も変更になっている。 そのため、純正ハンドルバー・マウントブラケットに付属する蓋が使用できない。 その代わり、ねじ止め式のアダプターが付属している。 外すときに押さえるレバーが大きくなったので、取り外しがラクになった。

1年9ヶ月使用したLegend(AP版)からの買い替えだったが、満足度はかなり高い。 特に、地図メモリの大容量化と転送速度の高速化は、地図表示の実用性を大幅に引き上げた。 既にLegendやVistaを持っている人でも、買い換える価値は十分にあると思う。
ハンディGPSは、移動手段(歩き、自転車、バイク、クルマ、船、飛行体)や地図表示の必要性によって、適したモデルが異なる。 それがGarminのラインナップが多岐に渡る理由でもある。 中でもeTrexシリーズは、そのサイズや耐候性などから、バイクに一番適しているように思う。
デフォルトでは時刻表示がない、Vista Cの設定を変更する。 例として、Compassページのデータフィールドに表示してみる。 他のページでも可能なはずだ。 ちなみに、これが夜間の配色(Sapphire)である。
まずフィールドの数を、デフォルトの4つから3つに減らしている。 この方が、パッと見て見易い。 次に表示するデータをTime of Dayに変更する。 夜間走行で時刻確認をするのに、バックライト付きのGPSの液晶はもってこいなので、非常に助かる。
国内のGPSショップでの価格は、2004年12月時点ではLegend Cが約\48,700、Vista Cが約\56,700である。 それぞれLegend(約\33,500)、Vista(約\47,600)に比べて、\15,200、\19,200のアップである。
eBayに出品している業者の即決価格は、2004年12月時点でLegend Cが$280(\105/$で\29,400)、Vista Cが$340(同\35,700)。 送料が約$43(同\4,515)で関税+通関料が\1,000としても、Legend Cが約\35,000、Vista Cが約\41,300程度で入手できる。
ちなみに、GPS Cityだと、Vista Cで$330くらい。 どちらにせよ国内のショップに比べてかなり安く買えるが、初期不良があった場合には面倒なことになるので、リスクは伴う。